特定非営利活動法人 イージェイネット(Ejnet)

医療業界の就労環境改善や、適正な人材評価が行われるための仕組みづくりをお手伝いします。

Ejnetメルマガバックナンバー・第17号

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◆◇NPO法人イージェイネット メールマガジン第17号◇◆ 
「時代をリードする医療人が働きやすい病院の作り方、お教えします」 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011/4/28 ━━━ 

◆◇━━━━━━━━◆◇◆今月のニュース◆◇◆━━━━━━━━━◆◇ 
〔1〕「岐阜大学医学部・附属病院における
                女子医学生・女性医師のキャリア支援」 
  ●岐阜大学医学部・附属病院女性医師就労支援の会代表
   岐阜大学医学系研究科 皮膚病態分野教授  清島真理子氏
〔2〕<緊急特別寄稿>
  「東日本大震災における子どものこころのケア支援について」
  ●重井医学研究所付属病院 小児科
   特定非営利活動法人 ジャパンハート    吉岡 春菜氏
〔3〕イージェイネット「働きやすい病院評価部」よりお知らせ
  ①イージェイネット東京事務所の移転について
  ②「働きやすい病院評価事業(ホスピレート)」認証更新について  
〔4〕メルマガ事務局より編集後記

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〔1〕「岐阜大学医学部・附属病院における
                  女子医学生・女性医師のキャリア支援」

 岐阜大学医学部・附属病院女性医師就労支援の会は2009年10月、女子医学生・
女性医師のキャリア支援を目的に発足しました。岐阜大学医学部医学系研究科長
犬塚 貴教授ご指導のもとに、岐阜大学医学部地域医療医学センターに支援窓口
を設け、同センター村上啓雄教授、松本茂美先生、奥村陽子先生とともに活動し
ています。2011年4月にホームページを立ち上げ、種々の情報を広く発信できる
よう努めています。会の活動には次にあげる2つの大きな柱があります。
1)女性医師の勤務環境の整備・支援
 女性医師が辞める原因で最も多いのは出産・育児です。安心して勤務を続けら
れる、そして早期に復帰できる、温かい支援、働きやすい環境作りが必要と考え
ています。岐阜大学男女共同参画推進室(室長:林 正子副学長)と連携して、
学内保育園の整備、病児・病後児保育、学童保育、メンター制度、女性研究者の
研究支援補助者制度、短時間勤務制度の充実などを行っています。さらに、学内
外に女性医師問題の意識改革を図るために、岐阜大学男女共同参画推進室および
岐阜県医師会男女共同参画委員会と共催で、年に2回、テーマ毎の講演会を開い
ています。
今までに「先輩女性医師に聞こう」「学内保育所を考えよう」「学童保育を考え
よう」「キャリア形成―専門医制度を考える」をテーマに皆で勉強してきました。
このような活動を通して女子医学生・女性医師のネットワーク作りを行い、将来
のキャリアに不安を持つ女子医学生が、若手の女性医師などに気軽に相談できる
環境を作っています。また、女子医学生と若手女性医師との懇談会、職員の子供
さんたちの職場見学を兼ねたキッズ・サマー・スクールも行っています。
2)医師としてのプロフェッション意識の浸透・充実
 全国の医学教育共同利用拠点である岐阜大学医学教育開発研究センター鈴木康
之教授、加藤智美先生と協力し、医学教育ワークショプを行いました。今後も女
子医学生および女性医師のキャリア教育を全国に発信したいと考えています。ま
た、医学部1年および4年生の男女全員に対し、医師のワーク・ライフ・バランス
および女性医師支援の取り組みについてレクチャーをしています。長期的視野に
立って、使命感にあふれた、骨太の医師を育成したいと考え、今後も活動してい
きたいと思っています。
 女性医師が生き生きと、充実感をもって活躍できることを目的とした、このよ
うな多彩な支援は、取りも直さず医師全体の勤務環境を見直し、改善することで
あり、また医師としてのキャリア形成につながると考えています。岐阜県の医療
全体を考える上でも重要と考え、多くの医師、医学生にこの会に参加していただ
きたいと願っています。発足間もないこの会をさらに発展させるために、皆さま
のご助言、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
↓岐阜大学医学部地域医療医学センターのホームページです。
 ●岐阜大学医学部・附属病院女性医師就労支援の会代表
  岐阜大学医学系研究科 皮膚病態分野教授
                       清島 真理子
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〔2〕<緊急特別寄稿>
  「東日本大震災における子どものこころのケア支援について」

 特定非営利活動法人ジャパンハートは2004年、国際医療ボランティア組織と
して設立されました。代表である吉岡秀人は、自身の長年の海外医療の経験を
もとに、医療活動のさらなる質の向上を目指して活動をスタートさせました。
その活動はミャンマーから始まり、現在はカンボジアにも広がっています。 
 活動内容は、日本から医師や看護師をはじめとする多くの医療者やボランテ
ィアを派遣し、実際の医療活動を展開している他、保健活動、人材育成活動、
小中学校での保健室の整備、災害やエイズなど疾病による孤児たちの施設「ド
リームトレイン」の運営、視覚障害者自立支援活動など、多岐にわたります。
さらに海外だけでなく国内の医療者不足が深刻な離島や僻地に看護師などを派
遣しています。また、国内外でがんと戦う子どもや家族に旅行や夢の実現をお
手伝い、プレゼントするスマイル-スマイル事業も行っています。これらの活
動は全て「未来の閉ざされた人たちに、明るい未来を取り戻す」ことを目的と
しています。 
 3月11日の東日本大震災をうけて、3月17日よりジャパンハートの医師
と看護師が仙台に入り医療支援を開始しました。4月8日現在で宮城県気仙沼
本吉地区、南三陸町戸倉地区、石巻市雄勝半島にある大須地区、渡波地区、桃
生地区の5か所において診療所を開設し被災者の方々の医療支援をしています。
多くの医療班が4月末や5月の連休を目途に撤退を予定していますが、ジャパ
ンハートでは離島医療支援の一環として震災地区の医療支援を組み込み、でき
るだけ中長期的な医療支援を継続していく方針です。
 ジャパンハートがこの度の震災で支援の必要性を感じていることの二つ目に
「被災した子どものこころの支援」があります。私は4月1日~5日の間、心
理支援の一環として被災地をまわってきましたので、その時の様子を書き記し
ます。
 気仙沼、南三陸町、石巻市の沿岸部にある避難所、小学校、保育園を巡回し
てきました。子どもたちは大人がいなければ生きていけないということを知っ
ているため、大人のお手伝いをよくしていました。炊き出しの手伝い、灯油が
なくなったストーブを誰よりも早く発見して燃料補給をしていました。本当は
たくさんのストレスを抱えているのに、それに対応してほしい大人も被災して
ダメージを受けていることが分かっているので、症状を出していないのです。
症状が出てくるのはライフラインが復旧して小学校などが再開した頃だと言わ
れています。
 このような時期に子どもに必要なことは「遊び」です。いかに子どもらしく
遊び、被災前に体験した過去の身体的な満足感を呼びさまし、現在のつらい記
憶を治癒の方向へ向かわせるかが大切です。そのようなことが阪神大震災の経
験からも指摘されているため、東北大学医学部の学生ボランティアの2名と一
緒に行動して子どもたちを遊びに誘いました。子どもたちは身体を使う遊びを
好み、大きな声で笑い、たくさん遊びました。遊んだ後に少し感想を聴くと、
「あのときは怖かった」「まだまだ地震や津波が来るかもしれない」と恐怖や
不安を表現してくれました。その感情に共感し、「怖かったね、でもいまはも
う大丈夫だよ」と声をかけました。そのような繰り返しの中で自己治癒の流れ
に向かわせることができるのだろうと思います。
 またこのような時期に特有な遊びとして「地震ごっこ」や「津波ごっこ」が
あります。私たちが巡回した避難所でも小学生の男の子が積み木を使って、家
や駅を作っていました。しばらくすると急に大声で「地震だ!津波が来るから
逃げろ!」と叫び、手ですべての積み木を払いのけていました。それを繰り返
し、繰り返し続けていました。周囲の大人が見ると必ず「やめなさい」と止め
てしまいます。しかしこれは東京学芸大学大学院教授の小林正幸先生が指摘さ
れるように「自己治癒遊び」と言ったほうが正しく、止めずに見守ることが大
切です。このような再体験を繰り返しながら自己治癒の方向へと子どもたちは
向かいます。
 避難所で少しでも多くのお母さん、教員や保育士の方々に子どもたちの反応
を理解してもらうためにと巡回を続けた5日間でした。今後、安定してきた頃
にさらに子どもたちは安心安全のもとに様々な反応を示し始めます。その時に
備えて、現地の教職員や保育士の方々を後方支援できるような体制をジャパン
ハートの中で作っていきたいと考えています。
 今回の大震災を受けて、世界中からたくさんの支援が集まっています。これ
だけの支援が集まっている一因としてメディアの進化を感じずにはおれません。
しかし、無差別に情報を流し続けるメディアは子どもたちにとってはどのよう
な作用をもたらすでしょう。
 東京都の保育園では「保育園に行っている間に地震が来てお母さんが死んじ
ゃったらいけないから保育園には行かない」という子どもがたくさんいるそう
です。実際に私の長男も地震と津波の映像を見た晩はなかなか寝付けずにソワ
ソワとしていました。たとえ遠隔地で実際の被害が少ない地域でも、子どもた
ちの心理には確実に影響しています。各家庭で「映像を繰り返し見せない」
「映像を見るときは子どもが安心できる言葉がけをする」などの対応が必要です。
 また子どもは大人以上に感覚が過敏であるため、映像編集をする大人が見逃
すような場面をキャッチしてしまうことがあります。例えば、豆粒ほどの人間
が津波に飲み込まれて流される映像や、死体が瓦礫にまぎれている映像などで
す。実際にそのような映像をみて不安定になっている子どもの報告が出ていま
す。そのようなことがあるということを放送関係の方々には知っておいてほし
いと思います。
 今後もジャパンハートを通して継続的な子どもの心理支援をする必要を感じ
ています。御協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
↓NPOジャパンハートのホームページです。
現在も緊急支援活動中です!(寄付金等もご協力お願いします)
★ジャパンハートの活動状況については、CS放送 日テレニュース24
「action!ニッポンの処方箋」内でも放送予定です。
【放送日】4.28(木)21:00~21:30
     4.30(土)04:00~04:30(再放送)
     5. 7(土)21:00~21:30(再放送)
●重井医学研究所付属病院 小児科
 特定非営利活動法人 ジャパンハート    吉岡 春菜
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〔3〕イージェイネット「働きやすい病院評価部」よりお知らせ

 ①イージェイネット東京事務所が移転しました。移転先は以下の通りです。
 (大阪本部は現行事務所のままです)
 1)東京事務所
 〒111-0053
  東京都台東区浅草橋3丁目20番15号 浅草橋ミハマビル
  電話:050-5821-2489 FAX:050-3737-2334
 2)大阪本部/働きやすい病院評価事業部
 〒541-0053
  大阪市中央区本町3丁目5番2号 辰野本町ビル2F
 ②「働きやすい病院(ホスピレート)」認証更新について
「働きやすい病院(ホスピレート)」認証更新年にあたる病院管理者の皆様に
は、詳しい資料を送付させて頂いております。詳細等ご不明の点は、大阪本部
/評価事業部までお問合せください。
 事務局メールアドレス  ejnet@ejnet.jp

******<♪NPOイージェイネット メルマガ事務局より編集後記♪>******** 
4月配信(第17号)のメルマガはいかがだったでしょうか?
今月は、先月に引き続いて岐阜県シリーズ第二弾として、岐阜大学の清島真
理子教授にご執筆をお願いしました。特に医学教育の段階から、医師のワー
クライフバランスや女性医師の就労支援についての情報提供を行われたりと、
積極的に活動しておられるのに大変感心いたしました。今後の活動状況も、
ぜひ当メルマガ等でも引き続き情報発信させて頂きたいと思います。
また重井文博院長先生のご紹介から、特別企画として吉岡春菜先生にご執筆
頂きました。私の周囲の小児科医の先生からも現地のTV放送から「現地の子
ども達の受け答え等からも妙に大人びた反応をしている」と心配する声を聞
いた事があります。吉岡先生のご報告からも被災した子ども達への長期的な
支援は今後も必要と思われます。ジャパンハートの活動へのご理解・ご支援
のほどよろしくお願いいたします。
今後も、引き続き当NPOのホスピレート認証を実際に受けている病院より教
えて頂いた「働きやすい病院づくり」のポイントなど、参考になる情報を
定期的にお届けする予定です。今後もよろしくお願い申し上げます。(藤川) 
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NPO法人イージェイネット  http://ejnet.jp/ 
(特定非営利活動法人 イージェイネット(女性医師のキャリア形成・維持
・向上をめざす会)) 
NPO法人イージェイネットブログも更新中!  
このメルマガに対し、ご意見・ご感想・ご質問がありましたらメルマガ担当 
の藤川までご連絡をお願いします。 
(お問い合わせ先  ejnet-office@umin.ac.jp  メルマガ担当藤川) 
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*このメルマガはイージェイネット会員および当NPO活動にご賛同頂いている
皆様へ配信中です。宛先変更・配信停止は ejnet-office@umin.ac.jp までお
願いします。また本メールに返信はできませんのでご注意ください。 
*このメールマガジンの内容は、引用・転載していただいて構いません。
但し、その際は、記事内容の再編集や改ざんをすることなく、イージェイネ
ットのメールマガジンの記事であることを明記していただくことと、メルマ
ガ記事に寄稿者名がある場合は、その寄稿者名(執筆者名)を明記していた
だきますようお願いします。
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