特定非営利活動法人 イージェイネット(Ejnet)

医療業界の就労環境改善や、適正な人材評価が行われるための仕組みづくりをお手伝いします。

Ejnetメルマガバックナンバー・第25号

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◆◇NPO法人イージェイネット メールマガジン第25号◇◆ 
「時代をリードする医療人が働きやすい病院の作り方、お教えします」 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011/12/27 ━━━ 

◆◇━━━━━━━━◆◇◆今月のニュース◆◇◆━━━━━━━━━◆◇ 
〔1〕~年末特別企画~【働きやすい病院作りへのメッセージ】
  1)『スタッフがイキイキしている病院と出会いたい』
  2)NPO法人ささえあい医療人権センターCOML様への5つのQ&A 
  ◆NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル) 
                  理事長   山口 育子 氏
〔2〕イベント案内
 日本医療・病院管理学会 第301回例会(共催:日本医師会)
 シンポジウム「ダイバーシティから考える若手女性医師のキャリア」
〔3〕イージェイネット事務局からのお知らせ
  働きやすい病院評価事業(ホスピレート)説明会(1~2月)など
〔4〕メルマガ事務局より編集後記

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〔1〕~年末特別企画~【働きやすい病院作りへのメッセージ】
 
1)『スタッフがイキイキしている病院と出会いたい』
 ◆NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
                  理事長   山口 育子 氏  
 COMLは1990年にスタートして以来「賢い患者になりましょう!」を合言葉
に、患者が自立して主体的に医療参加することを目指して活動を続けてきま
した。現在の活動のテーマは、患者と医療者の協働です。“協働”とは、同
じ目的に向かって、立場の異なる者同士が互いの役割を担い合うこと。これ
からは、より良い医療という同じテーマに向かって、双方が歩み寄り、話し
合い、ともに築くことが大切だと思っています。そのためにも、患者と医療
者のコミュニケーションを活動のテーマに据えてきました。
 とくに、日常の活動の柱は電話相談です。21年間で5万件を超える相談の
ほとんどは、患者・家族から届く医療に寄せるなまの声です。ところが、2
000年前後に患者の不信感が高まりを見せたころから、医療現場からも悲鳴
が届くようになってきました。私たちに医療者の相談対応ができるのか……
と最初は戸惑いました。しかし、悩みに耳を傾け、ともに考えるなかで、
「医療者が患者・家族の言動にこんなに悩み、傷ついていることを患者側は
気づいていない」と感じました。それならば、両者の本音を聴いているCOML
が架け橋になれれば、といまは考えています。
 そのような医療者の相談をお聴きするなかで、意外に多いのが「職場環境
や人間関係の悩み」です。とくに、医療者には相談できる場所が少ないこと
を感じます。また、資格を持っていて、職場を変えやすい職種だからか、組
織のなかで解決しようと努力する前に辞めてしまう人が多いように思います。
 COMLの活動のひとつに“病院探検隊”があります。医療機関の依頼に基づ
いて約10名で伺い、見学や受診を通して改善のための提案・提言をする活動
です。病院探検隊で全国67か所の医療機関を訪ねた経験から実感しているの
は、管理職の雰囲気が見事に医療機関の印象と一致することです。スタッフ
がイキイキしている医療機関は、管理職も前向きです。
 患者側に伝わる“イキイキ度”とは、スタッフが自分の役割に誇りを持っ
て働いているか、自分の役割意識が明確か、スタッフ間のコミュニケーショ
ンが良好かという面に如実に表れているように思います。そして、“イキイ
キ度”は患者側に「この病院にかかりたい」という思いを強くさせます。そ
んな素敵な医療機関が少しでも多くなるように、スタッフの働きやすい医療
機関が増えることを願っています。
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2)NPO法人ささえあい医療人権センターCOML様への5つのQ&A 

【回答者】NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル) 
                  理事長   山口 育子 氏
■Q1
 NPOささえあい医療人権センターCOML様のこれまでの活動内容について教
えて下さい。 
□A1
 1990年9月に活動をスタートし、2002年以降はNPO法人として活動を続けて
います。患者の主体的医療参加を目指し、患者一人ひとりが「いのちの主人
公」「からだの責任者」としての自覚を持った「賢い患者になりましょう」
と呼びかけてきました。受け身から自立へ、そして成熟した患者として医療
に参画することが目標です。
 また、医療現場にインフォームド・コンセントとコミュニケーションの充
実をはかり、患者・医療者がそれぞれ半分ずつの役割を担い合う“協働する
医療”を目指しています。活動内容は、会報誌「COML」の発行、電話相
談、ミニセミナー「患者塾」、SPグループ(SP:Simulated Patient;
摸擬患者)、病院探検隊、患者と医療者のコミュニケーション講座、医療で
活躍するボランティア養成講座、(医療者向けの)患者対応セミナーなど
(詳しくはホームページhttp://www.coml.gr.jpをご参照ください)。
患者と医療者のよりよいコミュニケーションを構築するための活動を続けて
います。
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■Q2
 過去21年間、全国からの電話での医療相談に応じられているとのことです
が、最近の相談内容の傾向について教えてください。
□A2
 2003~2004年にピークを迎えた医療不信の時代から一転し、「訴えたい」
「弁護士を紹介してほしい」という相談は激減しています。しかし、依然と
して医療者への苦情が最も多い相談内容です。近年の傾向として、医療費の
相談が増えつつあり、現在全体の十数パーセントを占めています。いずれに
しても、コミュニケーションギャップが根底にある相談が目立ちます。
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■Q3
 電話相談に対応される際に、どのようなことに気をつけておられますか?
□A3
 COMLでは専門家ではないスタッフが相談対応していますので、答えたり、
方向づけたりすることは一切していません。まずは気持ちを受け止めて十分
話を聴き、問題整理のお手伝いをしたうえで、その方が「どうしたいか」と
いう気持ちをお聴きします。そのうえで、必要な情報提供やアドバイスに努
めています。
 このような電話相談の経験を生かし、2011年度から医療者向けの講座「患
者対応セミナー」を始めました。患者対応をするうえでの姿勢や知識など3
回連続講座で、出前講座もおこなっています。さらに、模擬患者の活動を発
展させた、コミュニケーションスキルアップセミナーも開催しています。
詳しくはCOML事務局にお問い合わせください。
*COML事務局 連絡先 TEL 06-6314-1652 
   e-mailアドレス coml@coml.gr.jp
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■Q4
 患者と医療者が上手くおつきあいするために、医療者側もここを気をつけ
たらもっと良くなるという所がありましたら、詳しく教えて下さい。
□A4
 最近は病状や治療方法について非常の詳細な説明がなされるようになって
きました。しかし、口頭での説明をすべて理解し、記憶に保持できる患者は
とても少ないと思います。すると、説明されたのに理解できなければ、結果
的に「聞いていない」とおっしゃいます。患者が理解するサポートの一つと
して後から説明内容を反芻できるように、ガイドラインのような文書を利用
して説明していただき、「必要なことはメモしてください」「大切だと思っ
たところに○をつけたり、線を引いたりしてください」と促していただきた
いと思います。患者はドクターの前でメモを取るのを躊躇することが多いの
です。医療者から「メモを取ってください」と勧めてもらえると、メモを取
る行為への心理的ハードルが下がって勇気が出ます。
 とくに医療は同じことばを使っていても、患者と医療者ではイメージする
内容に大きな開きが生じることがあります。コミュニケーションギャップに
発展させないためにも、ボタンの掛け違いは早い段階での修正が必要です。
患者がどのように理解・解釈しているのかを知るためには、患者自らに言語
化してもらうことが早道で、思い込みや誤解を修正することにもなると思い
ます。
 患者と医療者の協働のためには、何よりもコミュニケーションが欠かせな
いと思います。しかし、医療現場のコミュニケーションは一般社会から見て
特殊なことが多いのが現状です。“外の空気”を入れて風通しをよくし、互
いが意見を言いやすい雰囲気づくりができればと願っています。
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■Q5
 最後にイージェイネットメルマガ読者の方にメッセージをお願いします。
□A5
 COMLがスタートした1990年当時から比べると、心に鎧を着たドクターが減
り、横並びの感覚で話ができる方が増えてきたように感じます。その理由の
ひとつとして、女性医師が増えたことがあげられるのではないでしょうか。
昔は女性医師は少数派で、女性であることを捨て、なりふり構わず仕事をし
ないと互角にならないという雰囲気がありました。しかし、最近はしなやか
な感性を持った女性医師が増えて、本音を語り合うことができるようになっ
てきたことに喜びを感じます。これからは医療機関の管理職に占める女性医
師の割合が増えることで、さらなる変革へとつながるのではないかと期待し
ています。
 私たち患者も「自分さえ治ればいい」という個人的な問題から脱却し、社
会の問題であることを視野に入れた冷静な視点を持てるように成熟していき
たいと思っています。これからは患者、医療者の垣根を越えて、ともに人間
同士である原点に立ち戻り、ご一緒により良い医療を築いていくことができ
れば幸いです。
↓NPO法人ささえあい医療人権センターCOML様のホームページです。
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〔2〕イベント案内

 日本医療・病院管理学会 第301回例会(共催:日本医師会)
 シンポジウム「ダイバーシティから考える若手女性医師のキャリア」
◆学校法人 東京医科大学 医療安全管理学講座 主任教授 相馬孝博
 特別シンポジウム「ダイバーシティから考える若手女性医師のキャリア」
のご案内をさせていただきます.医師国家試験合格者の 3人中 1人が女性と
いう時代になっても,医師の世界では,女性や少数派となる人々の力が生か
されていません.我が国では少子高齢化を背景に,有用な人材の確保が重大
問題となっており,ダイバーシティ(多様性)こそが組織の発展に貢献し,
競争力の源泉ともなるという考えが広がってきています.個人は複雑で多様
性に富んでいます.この一人ひとり違う個人を,どのようにマネジメントし
ていくか,すなわち個人の違いを理解し,受け入れ,違いから生じるギャッ
プを埋める努力をするプロセスが,ダイバーシティへの取り組みといえます.
 当事者である女性医師のみならず,病院においてトップマネジメントに関
与される幹部も含めて,幅広く多数のご参加をお願いしたいと存じます.
【日 時】2012年1月27日(金)14:00~17:30
【会 場】新宿区西新宿 6-7-1 東京医科大学病院 6F 臨床講堂
【交 通】東京メトロ丸の内線 西新宿駅下車(東京医大病院前)
【参加費】無料(事前登録不要です.ふるってご参加下さい.)
<司会>東京医科大学 医療安全管理学講座 相馬孝博 
1)はじめに(特別発言)   東京医科大学病院 病院長 行岡哲男
2)【基調講演】病院の持続的経営と医師のキャリア
   ― ダイバーシティ経営と女性医師キャリア開発支援
           株式会社キャリアネットワーク 河野真理子
3)東京都医師会等の女性医師キャリア支援活動から見えてくるもの
        東京都医師会次世代医師育成委員会委員 福下公子
4)東京医科大学のキャリア教育・復職支援の取り組みについて
        東京医科大学病院 皮膚科      大久保ゆかり
5) 臨床研修病院からみたこれからのキャリア支援
       社会福祉法人聖隷福祉事業団 
        総合病院聖隷浜松病院  副院長    清水貴子
6)10年間の離職を経て復職した経験より
        東京医科大学病院 放射線科      小林則子
7)女性医師のキャリア・デザイン
         名古屋大学医学部附属病院 
             医療の質・安全管理部   安田あゆ子
【問い合わせ】  東京医科大学 医療安全管理学講座 (担当)木下
        TEL: 03-3342-6111 (内線)5766
               E-mail: kinosh@tokyo-med.ac.jp
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*日本医師会生涯教育制度単位(時間),または日本医業経営コンサルタン
ト協会継続研修認定,日本薬剤師研修センター研修認定制度が利用できます.
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↓日本医療・病院管理学会のホームページです。
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〔3〕イージェイネット事務局からのお知らせ

①働きやすい病院評価事業(ホスピレート)説明会(1~2月)
*準備の都合上、3日前までにお申込ください。
【東京会場】
【日程】H24年1月24日(火) 午後1時~2時
             2月28日(火) 午後1時~2時
【場所】株式会社アポプラスステーション 会議室
    〒102-0071 東京都千代田区富士見二丁目7番2号
    ステージビルディング9F・10F
    JR飯田橋駅 東口/西口 徒歩3分
    東京メトロ 飯田橋駅 東西線 A4出口、有楽町線/
    南北線 B2a出口 徒歩2分
【大阪会場】
 説明会は2週間程度前までにお申し込いただければ、随時開催を致します。
 詳細は、事務局までお問い合わせください。
【日程】H24年1月18日(水) 午前10時~11時
*準備の都合上、3日前までにお申込ください。
【場所】 株式会社アポプラスステーション 大阪支店 会議室
    〒541-0043
    大阪府大阪市中央区高麗橋四丁目3番7号 北ビル5階
    大阪市営地下鉄 御堂筋線 淀屋橋駅12番出口より徒歩2分
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②「働きやすい病院(ホスピレート)」認証更新について
「働きやすい病院(ホスピレート)」認証更新年にあたる病院管理者の皆様に
は、詳しい資料を送付させて頂いております。詳細等ご不明の点は、大阪本部
/評価事業部までお問合せください。
 事務局メールアドレス  ejnet@ejnet.jp

******<♪NPOイージェイネット メルマガ事務局より編集後記♪>******** 
 12月配信(第25号)のメルマガはいかがだったでしょうか?
今月は年末特別企画として、NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コム
ル)理事長の山口育子様にご登場頂きました。
ちょうど今年9月1日高松市民健康の日記念研修会にて、山口理事長様に「医
療との上手なかかり方」について200名以上の市民の皆様にお話頂き、大変
好評でした。今も全国各地にて、患者と医療者の協働のために御尽力されて
おり、感服するばかりです。今回のコラムおよびQ&Aでも、今までの地道な
相談活動と御経験に裏付けられた大変説得力のあるメッセージを頂き、誠に
ありがとうございました。イキイキした病院が増えるよう、イージェイネッ
トも活動していきたいと思います。
 また名古屋大学医学部附属病院の安田あゆ子先生より、「ダイバーシティ
から考える若手女性医師のキャリア」のシンポジウムのご案内を頂きました。
東京都内の開催ですし、ご都合のつく方はぜひご参加下さいませ♪
 年内もあとわずかになりましたが、毎月皆様には当メルマガにおつき合い
頂き、誠にありがとうございました。相互発信のメルマガを目指しておりま
すので、皆様からぜひ載せたい記事やご意見等ありましたら、ご遠慮なくお
申し出下さい。今後ともよろしくお願い申し上げます。(藤川) 
********************************************************************* 
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NPO法人イージェイネット  http://ejnet.jp/ 
(特定非営利活動法人 イージェイネット(女性医師のキャリア形成・維持
・向上をめざす会)) 
NPO法人イージェイネットブログも更新中!  
このメルマガに対し、ご意見・ご感想・ご質問がありましたらメルマガ担当 
の藤川までご連絡をお願いします。 
(お問い合わせ先  ejnet-office@umin.ac.jp  メルマガ担当藤川) 
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*このメルマガはイージェイネット会員および当NPO活動にご賛同頂いている
皆様へ配信中です。宛先変更・配信停止は ejnet-office@umin.ac.jp までお
願いします。また本メールに返信はできませんのでご注意ください。 
*このメールマガジンの内容は、引用・転載していただいて構いません。
但し、その際は、記事内容の再編集や改ざんをすることなく、イージェイネ
ットのメールマガジンの記事であることを明記していただくことと、メルマ
ガ記事に寄稿者名がある場合は、その寄稿者名(執筆者名)を明記していた
だきますようお願いします。
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