特定非営利活動法人 イージェイネット(Ejnet)

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Ejnetメルマガバックナンバー・第75号

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◆◇NPO法人イージェイネット メールマガジン第75号◇◆
「時代をリードする医療人が働きやすい病院の作り方、お教えします」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/3/31 ━━
◆◇━━━━━━━━◆◇◆今月のニュース◆◇◆━━━━━━━━━◆◇ 

 〔1〕『 高槻病院ワークライフバランスに関する取組みについて 』 
        ◆ 高槻病院 新生児小児科    武井 安津子 氏

 〔2〕イージェイネット事務局からのお知らせ

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 〔1〕『 高槻病院ワークライフバランスに関する取組みについて 』 
       
 当院に勤務する医師の約3割が女性であり、当院における産休・育休制度、
復職後の時短勤務や院内保育所など出産や育児支援に関する制度は充実して
います。しかし、妊娠や出産を機に退職する医師が後を絶ちません。支援す
る側の医師も、自分の仕事に追われて他人の支援まで手が回らないといった
のが現状です。
 
 そこで全ての医師がワークライフバランス(WLB)を実現し、過重負担な
くキャリア形成できる病院を目指して、昨年冬に診療科ワークライフバラ
ンス委員会が設立されました。委員長は小児脳神経外科の山崎麻美副院長で
す。山崎先生は2児の母でもあり、育児をしながらキャリア形成されてきた
先生です。委員会は計10名で男性医師・女性医師、内科系・外科系、若手医
師・ベテラン医師がバランスよく混ざっています。現在は医師のみで構成さ
れていますが、今後拡大予定です。
 
 本格的な活動はこれからで、今後の課題や対策について検討中です。勤務
医全員を対象にWLBに関するアンケート調査を行いました。数十年前と比較
して過重労働は軽減されているものの、現状ではWLBの実現は困難と感じて
いる医師が多い印象でした。この病院で働けて良かった、そう思っていただ
ける病院を目指してそれぞれのライフステージやライフスタイルおよび診療
科や個々の立場に合わせた支援を行えるよう活動していく所存です。
 
 さて、私は卒後5年目に妊娠を機に休職しました。その2年後に第2子を出
産し、気付くと約9年間仕事を休んでいました。
 
 当時は家族を頼る事ができず、待機児童で保育園を利用する事ができませ
んでした。育児支援に関する情報が少なく、仕事を辞めるしかないと考えて
いたため、子供がある程度大きくなるまで専業主婦を楽しむ事にしました。
 
 休職中は子供を通じてたくさんの出会いがありました。楽しかった反面、
医師という看板を外し家庭にこもる事で社会と隔絶された気分にもなりまし
た。仕事をしたい気持ちはありましたが、プライベートな事で職場に迷惑を
かけてはいけないという気持ちの方が強く、復職に踏み切る事ができません
でした。しかし育児経験を仕事に活かしたいと考え、次男の小学校入学を機
に復職する事にしました。
 
 復職を指南してくれる上司や同僚はおらず、自宅から近い病院をインター
ネットで検索し、求人があれば連絡を取って面接に行きました。医療現場か
ら長く離れていた私は病院見学に行くだけでワクワクしたのを覚えています。
医師免許さえあればいつでも仕事はできると高を括っていましたが、現実は
厳しく、子育て中の女性医師という理由でやんわり断られる事もありました。
病院側としては少しでも即戦力になる医師を雇いたいので仕方のない事だ、
と自分に言い聞かせていました。
 
 しかし、運よく女性医師支援に熱心に取り組んでいる病院に常勤医として
勤務する事ができました。<ワークライフバランス>という言葉を初めて聞
いたのもその頃です。
 
 一人主治医制しか経験した事のない私にとって、チーム医療を行いながら
WLBを実現するそのスタイルは新鮮かつ斬新に映りました。復職してまもな
い頃はWLBをどうやってとれば良いのかわからず、早朝から勤務して夕食を
作るために帰宅し、また病院に戻るといった毎日でした。仕事量でブランク
を埋めるしかないと思い込んでいたのです。しかし、仕事の量を減らすのは
仕事の質を下げるのではなく、仕事以外の生活を充実させる事で心身を健康
に保つ事が仕事の質の向上につながるのだと理解できるようになりました。
 
 家庭に関しては、家族みんなで手抜きの家事をしようという事になりまし
た。家を綺麗に保ち、3食ともに健康的な食事を心がけ、子供の行事にもす
べて参加する、、、なんてあり得ませんでした。我が家の優先順位が他の家
と違ってもいい、家族が無理せず笑って過ごせればいいと割り切っています。
 
 育児に関しては、子供達が小学校の頃は大阪市立小学校の児童いきいき放
課後事業を利用し、平日の放課後や土曜日、長期休業日は無料で学校に預か
ってもらっていました。今は中学生と高校生になり強力な助っ人です。
 
 現在は高槻病院総合周産期母子医療センターの新生児科のスタッフとして、
月5-6回の当直をこなしながら働いています。上司や同僚は嫌な顔ひとつせず、
支援してくれています。職場に感謝する毎日で少しずつ恩返しできたらと考
えています。これらの経験を活かして微力ではありますが、WLBに悩む先生方
のお力になれたらと思います。
 
 
★↓高槻病院のホームページです
http://www.takatsuki.aijinkai.or.jp/index.html
      
 
            ◆ 高槻病院 新生児小児科     武井 安津子 氏
 
 
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[2]イージェイネット事務局からのお知らせ
 
 *働きやすい病院評価事業(ホスピレート)説明会
  東京と大阪にて、働きやすい病院評価・認証の説明会を
  事前予約制にて開催しております。
  説明会参加の旨をお申し出いただきましたら、
  随時、個別にて調整をさせていただきます。
  詳細は、イージェイネット事務局までお問い合わせください。
 
【場所】株式会社アポプラスステーション 会議室
    〒102-0071 東京都中央区日本橋二丁目14番1号フロントプレイス日本橋8階
    JR東京駅 八重洲地下街23番出口より徒歩7分
    地下鉄日本橋駅 D1出口徒歩30メートル(浅草線・東西線・銀座線)
    地下鉄茅場町駅 12番出口徒歩3分(東西線・日比谷線)
   *平成26年4月より東京会場の場所が変更になりましたのでご注意ください。
 
【大阪会場】
 説明会は2週間程度前までにお申し込いただければ、随時開催を致します。
 詳細は、事務局までお問い合わせください。
 
【場所】 株式会社アポプラスステーション 大阪支店 会議室
    〒541-0043
    大阪府大阪市中央区高麗橋四丁目3番7号 北ビル5階
    大阪市営地下鉄 御堂筋線 淀屋橋駅12番出口より徒歩2分
 
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