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現在、医師全体に占める女性医師の割合は、専門職を志向する女性の価値観を反映して増加し、平成12年には医師総数の14.3%を占めるようになりました。また、2005年春の全国の医学部卒業生の33.5%は女性となっております。
しかしながら、いったん医師として社会に出ると、女性が働き続けるためのインフラが完全に整備されているとは言えない日本社会では、病者に対する責任を全うする事が厳しく求められる医師としての職業上の特殊性もあり、結婚・出産・育児・介護による最前線からの一時撤退や現役引退を迫られることが珍しくありません。たとえ社会復帰を本人が望んでも、育児等の支援体制の不備、実技を含めた最新の医療技術を維持するための再教育システムの不備、再就職支援のルートが確立されていない、などの理由で、医療現場は有能な人材を活用できていないのが現状です。
一方、女性であるがゆえにその能力が充分に評価されず、キャリア形成や昇進上のバリアに阻まれ、伸び悩んでいることも稀ではなく、このことが、男女共生して、厳しいながらも医師として社会に貢献する喜びや意欲を削ぎ、自己啓発の中断をもたらしたり、上記の色々な人生のターニングポイントで離職を決心させてしまう要因となっていることも否定しきれない事実です。
近い将来、医師の半数を占めるであろう女性医師の多くが、働き盛りの年代であるにもかかわらず、このような種々の障碍により第一線の医療・研究現場を去ることにより、現場は甚大な打撃をこうむることは明らかであります。すでに、女性医師の多い小児科などの診療科では、女性医師が去ったあとに残された医師の過重労働(人手不足)が深刻な問題となっております。
このような女性医師をとりまく構造的な課題を解決する糸口をもとめ、女性医師の社会貢献と地位向上の支援を目指して、特定非営利活動法人「女性医師のキャリア形成・維持・向上をめざす会」を設立致しました。
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